URAHARA

G · 2008 · 1時間47分
渡辺彩(小阪由佳)の信念は「自由とは…好きなときに食う・寝る・遊ぶこと」である。高校卒業後も進路を決めず、親友の翔子(白鳥百合子)や麻衣(山本早織)と毎日遊べると思い込んでいたのだが、自分の道を見つけた親友たちは忙しく、彩にかまってはいられない。彩はその現状に焦ってみても、やりたいことさえ見つけられず、ただ日々を過ごしてしまっていた。彩は焦りと苛立ちから壁に得意なラクガキをすると、偶然通りかかった橋本奈央美(大山貴世)がそれに目を留めて「面白い」と言葉をかける。そのことがきっかけとなり親交ができ、彩は今まで知り合った人間とはまったくタイプの違うデザイナー志望の奈央美の生き方に惹かれていく。「自分がやりたいことをやればいい」と、彩は初めて人に認められる喜びを知り、いつしか奈央美の描く夢が彩自身の夢へと変わっていくほどに親交は深まっていく。しかし奈央美はデザインに行き詰りを感じていた。憧れのデザイナーに認めてもらおうと焦るが、現状を打破することはなかなかできない。そんな奈央美のため、彩は自分たちの店を裏原宿に持とうと考え、フリーマーケットで資金稼ぎをはじめる。計画を面白がった翔子や麻衣もそれに加わり、スタートは順調だったかに思えた。ところが、お互いのワガママや金銭トラブルが重なり、彩たちは大ゲンカをしてしまう。加えて、伸びはじめた彩の才能を奈央美は嫉妬しはじめ、彩と奈央美の仲間でもがギクシャクとしてしまう…バラバラになってしまった四人の行く先はどうなってしまうのか? そして夢を取り戻そうとする彩の前に、重たい現実の扉が立ちふさがる。