橋ものがたり「吹く風は秋」

G · 平均 3.2 · 2017 · 58分
壷振り師の弥平(橋爪功)は、親分を裏切ったほとぼりを冷まそうとしばらく江戸を離れていた。だが老境に差しかかり、住み慣れた土地への郷愁にかられ、再び江戸への橋を渡ることを決意。江戸に舞い戻ったその日、弥平はとある女郎屋の前で、ぼんやりと夕陽を眺めるおさよ(臼田あさ美)という女と出会う。おさよは、小間物屋を開いた夫の借金の形として自ら身を売った女であった。亡き女房とどこか重なるおさよが気になった弥平は、後日、おさよの夫と子供が暮らすという長屋を訪ねる。しかし、そこで弥平が見たのは、働きもせず博打に明け暮れる不実な夫の姿であった……。