いちどは行きたい女風呂

G · 平均 2.6 · 1970 · 1時間20分
東都大獣医学部をねらって目下浪人中の里見正夫は、親に買ってもらったマンションに、愛犬ゲバラと同居していた。里見の一日は近所のスナック“さよこ”にコーヒーを飲みに行くことから始まる。“さよこ”には経営者のさよ子と、芸大に三度目のアタックを試みるさよ子の兄、花咲順が住んでいた。今日も二人はそろって予備校に出かけていったが、例によって授業もそこそこに教室を逃げだし、ガールハントに街へ出た。そこで二人がでくわしたのは予備校生にエロ写真を売りつけていた友人の東雲が、ショバ荒しだとチンピラに乱暴されている姿だった。風呂屋の息子、東雲は、家人のスキを狙っては、苦心さんたんし、ヌード写真を撮っては友達に売りつけていたのだった。かくしてトリオができあがり、何か面白いことをやろうと意見が一致して、めいめい好みの女をハントに出かけていった。里見は元公爵の孫、綾小路君子を、花咲はおかまの新子をハントし得意満面だったが、東雲は君子に家が風呂屋だとバカにされ、里見は君子とデート中恋人のさよ子に現場を見つけられガックリしていた。それ以来三人とも受験勉強も手につかず里見は、頭のもやもやを解消しようと、君子に東雲は金持ちの息子だと吹込み、東雲と付き合わせ、自分は、東雲の風呂屋に彼の代りだといって風呂たきのアルバイトを始めた。