夢と狂気の王国

G · 平均 3.5 · 2013 · 1時間58分 · ドキュメンタリー · 日本
2013年、東京・小金井。青々とした緑に囲まれて、国民的アニメーションスタジオ“スタジオジブリ”は存在する。宮崎駿、その先輩であり師匠でもある高畑勲、そして2人の間を猛獣使いのごとく奔走するプロデューサーの鈴木敏夫。観客だけでなく、世界の映画関係者やアニメーションの担い手たちにも多大な影響を与えてきたジブリの功績は、この天才たちが築き上げてきた。現在、彼らの平均年齢は71歳。「風の谷のナウシカ」の遥か以前。今から50年前に高畑と宮崎は出会い、そこへ鈴木が合流したのが30数年前。これほどの長期に渡って苦楽を共にしてきた彼らの愛憎、そして創作の現場として日本に残された最後の桃源郷“スタジオジブリ”の 夢と狂気に満ちた姿とは……。宮崎駿監督の「風立ちぬ」と高畑勲監督「かぐや姫の物語」制作中のスタジオ内にカメラを持ち込み、その光と影に満ちた日常と繊細な表情を捉え、ジブリの“今”を映し出す。